普段意外とできていない呼吸
皆さんは日常生活の中で呼吸を意識することはありますか?
スポーツやヨガなど、呼吸が密接に関わる活動をされている方は身近に感じる機会があると思います。
しかし、多くの方は日常のやる事に追われて、中々呼吸に意識が向くことは少ないかもしれません。
呼吸は意識的にも無意識にも行うことができ、別段気にすることなく日常生活を送ることが出来てしまうので、呼吸に感心が薄れるのも致し方ない事ではあります。
しかし、だからこそ呼吸の質や使い方次第で、健康には大きな差が出てくると考えています。
呼吸の質の差による身体のダメージとは?
呼吸は皆さんご存知の様に、外気から酸素を取り入れ、肺に送り込まれた酸素を血中に送り込み、全身の細胞隅々にまで酸素を行き渡らせます。
取り入れられた酸素が使用されて二酸化炭素となり、再び肺を経由して外気へ排出する流れです。
無意識時の呼吸が浅い場合、取り入れられる酸素量は確実に減少しますので、体内で必要な酸素量が不足します。
身体は生命に関わる重要度の高い所から、酸素を優先して使われるように調整をするので、手足など生命維持に重要度の低い末端の細胞には、酸素が行き渡りにくくなり次第に冷えていきます。
いわゆる年中冷え性の方です。
手足の冷えと簡単に説明しましたが、新陳代謝の活動も低下しますので細胞の入れ替わりも鈍り、皮膚が老化しやすくなります。
また、冷えによる免疫の低下も加速しますので、菌やウイルスに対する抵抗力が落ち病気がちな体質へと変わっていきます。
血中の酸素不足による影響は以下のような症状にも現れます。
- 睡眠の質が低下
- 眼精疲労
- 筋肉の痙攣
- 肩こり、首こりなど筋肉のこり
- 皮膚の血色によるくすみ
- 集中力の低下
- 慢性的な疲労感
- 発声がこもる
出せばキリがない程の影響が呼吸によって左右される事を考えると、しっかり意識したいですね。
呼吸が浅くなる要因とは?
成人が一日に行う呼吸は約3万回とされていて、これほどの回数を質の良い呼吸に変えることができれば、身体にはかなりのプラスになります。
呼吸が浅くなる原因は何でしょうか?
- 姿勢の悪化(猫背) 肋骨の動きが制限されやすい
- タバコなど外気の質が悪い 花粉・PM・ハウスダスト・化学物質など
- 自律神経の偏り 緊張による交感神経優位(筋肉の萎縮)
- 内臓下垂 弱った内臓を保護する為に肋骨を下げて骨で外部からの刺激をガードする作用
- 運動不足 普段から使われていない
呼吸が浅く深呼吸がしにくい原因はこの辺りが多いと思います。
深呼吸に関する意外な原因とセルフケア
深呼吸をする事で胸に痛みを感じる方がいらっしゃいますが、肋骨に付いている筋肉の緊張から発生する痛みのケースがあります。
また深呼吸が苦しい方や咳を伴う方は、肺や横隔膜などの炎症で動きが制限されている可能性があります。
これら呼吸に関する症状で悩まれている方に多いある共通点があります。
それは ”会話の中で自分の意思を伝えるのが苦手” という傾向性です。
外部から取り入れた物を体内で変換し外に出すという行為が、呼吸とコミュニケーションに共通していて自分の意思を吐き出すことが苦手な方は、呼吸にも反映することになります。
深呼吸がしにくく悩んでいる方は、ご自身を内観して見てください。
では簡単なセルフケアをお伝えします。
青いポイントが肺を活性化するツボになります。
指先などで肋骨の骨と骨の溝に軽く触れたまま1分〜2分軽めに深呼吸をしてみてください。
また左右の青いポイントの間にある胸骨部分は横隔膜のツボになるので先程と同じように触れて呼吸をしてみてください。
頭頂部にある青いポイントも肺に関するツボになりますので、指先で軽く触れながら1分〜2分呼吸をしてみてください。
後は、手の親指や人差し指の指先を刺激してマッサージすることも有効ですので、深呼吸のやり易さに変化を感じるか感じながらやてみてください。
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